配信方法
歌枠のやり方を初心者向けに徹底解説!配信の機材・環境・設定から、カラオケ音源の入手や著作権についてまで、苺咲べりぃさんに聞いてみました!
苺咲べりぃ
以前スコマガでは、初心者さんにおすすめの歌枠のための機材を紹介しました。では、実際どのような環境を整え、どのようなことに気をつけて歌枠をやれば良いのでしょうか?
▼機材の記事はこちら▼
初心者が歌枠をするために必要な機材とは?ミディさんに聞く、おすすめの機材と注意点を一挙公開 | 配信機材 | スコマガ -好きを応援するVTuberメディア-
この記事では、苺咲べりぃさんをお迎えし、歌枠をやる前に初心者さんが知っておくべきことを解説していただきました!
配信機材・配信環境
ーまず、初心者が一番気になるのが、機材についてだと思います。歌枠をする際、最低限揃えておくべきものを教えてください!
必要最低限必要なものは「マイク」「オーディオインターフェイス」「OBS(配信ソフト)」です。声とカラオケ音源を合わせた音を配信に乗せられることが第一だと思います。
<スコマガ編集部から補足!>
歌声とカラオケ音源を合わせた音を遅延なく配信に乗せるためには、ループバック機能付きのオーディオインターフェイスを使用する必要があります。ループバック機能とは、カラオケ音源などのPC内部の音声を、一度オーディオインターフェイスを介して、マイクの音声と合成した上でPCに戻す機能のことです。歌声とカラオケ音源のラグの発生を防いだり、外部のツールを使った便利なエフェクト管理を可能にしたりします。
ー苺咲べりぃさんが現在使用している機材と、それを使用している理由を教えてください!
現在のマイクは「AKG C414」です。最初は「Audio-Technica AT4040」というマイクからスタートしています。過去に何種類かのマイクを使ってきて、マイクの使いやすさや、自分の声に合っているかどうかなど、自分が歌枠や収録で歌う曲を考慮しながら「もっとこうなったらいいな」と考えて試行錯誤し、現在のものを使用しています。
オーディオインターフェイスは「YAMAHA AG03」です。試行錯誤を重ねた結果、最終的には使いやすさ重視で、現在のものになっています。音量やエフェクトもAG03で調整しています。
ー音質を高めるために工夫していることはありますか?
部屋に吸音材・防音材を組み合わせて、反響ができるだけ少なくなるようにしています。
配信設定
ーOBSの設定で、歌枠と雑談配信で異なる部分はありますか?
特にないです。雑談配信の時には、OBSの「ノイズゲート」「ノイズ抑制」の設定を適用し、ノイズを抑えています。
<スコマガ編集部から補足!>
OBSの音声フィルタに、「ノイズゲート」「ノイズ抑制」というフィルタを追加することができます。ノイズゲートは一定の音量以下の音声信号をカットする効果、ノイズ抑制はノイズを検知して減らす効果を持ちます。
音声ミキサーの横の「︙」→「フィルタ」→新しく出てきたウィンドウの左下にある「+」を押すことで、ノイズゲートやノイズ抑制のフィルタを適用することができます。
ー初心者のときにやってしまいがちな失敗があれば教えてください!
今でもしてしまいますが、配信をスタートした時に、マイクのミュートを外し忘れてしまうことです。配信が始まる前から声が入ってしまう事を防ぐために、必ずミュートすることを心がけるようにしていますが、つい外し忘れてしまいます。この失敗は、配信者だとあるあるかもしれません。
また、配信終了後は、配信が確実に終了していることを確認します。
カラオケ音源
ーカラオケ音源はどのように手に入れていますか?
自分がアップロードしている「歌ってみた」の音源に関しては、制作者の方が自主的にアップロードしてくださっているものと、個別に依頼して音源を制作して頂いているものがあります。
<スコマガ編集部から補足!>
カラオケ音源を見つける時は、作者によるオリジナルMV動画の概要欄に共有リンクが無いか探すことが多いです。ただ、特にボーカロイドによる楽曲は、動画にカラオケ音源の共有リンクが貼られていない場合でも、コンテンツ投稿サイト「piapro」 上で作者が利用規約とともに公開しているケースも多いので、ここでも探してみてください。
ー著作権に関しては難しいイメージがあるのですが、初心者が気をつけるべきことはありますか?
音源を利用する前に、JASRACなどで利用許諾契約が結ばれている事をまず確認すべきかと思います。また、規約に則って動画を公開した後は、著作物を保持するレーベル様の意向で、その動画を公開し続けても大丈夫かの判断がされる、という認識で活動しております。何かあった際は、著作物を保持する方々の意向に直ちに従うという責任感を持って、動画を公開しています。
<スコマガ編集部から補足!>
YouTubeは、音楽の著作権管理会社であるJASRACとNexToneの2社と包括契約を結んでおり、その2社が、使用したい楽曲の「配信」カテゴリを管理し、使用を許可している場合は、自由に歌ってみた動画や歌枠配信を出せる仕組みとなっています。どの曲が対象になっているかは、JASRACとNexToneの登録楽曲検索サイトでチェックしてみてください!
また、YouTube以外の配信サイトやSNSは、この仕組みの対象となっていない場合があるので、YouTube以外を利用する際はあらかじめよく調べましょう。
配信時に心がけること
ー歌枠で意識していることを教えてください!
リクエストがあった場合に柔軟に対応できるように、事前に以前の配信を確認し、曲をチェックしています。見やすいサムネイルを頑張って作ることも意識しています。
また、どうしても歌詞を注視して歌ってしまうと、Live2Dの強みを生かすことが出来なくなりがちなので、たくさん動いて、目で見ても楽しんでもらえるようにしています。
まとめ
この記事では、苺咲べりぃさんをお迎えし、歌枠について初心者が知っておくべきことを解説していただきました。
配信環境を整えることや、著作権に気をつけてカラオケ音源を入手することなど、歌枠をするために準備をしなければいけないことはたくさんあります。
ぜひこの記事を参考に、歌枠の準備をしてみてください!
この記事に関わった人
苺咲べりぃ
執筆
苺の国からやってきたアイドルでVtuber!歌枠をメインに現在チャンネル登録者数10万人を目指している。その歌唱力と喉の強さで115曲耐久歌枠、数々のオリジナルソングのリリースを手掛け、精力的に音楽活動をしているVsingerでもある。
藍波
編集
VTuber知識ゼロの学生ライター。VTuber業界に精通しているluco株式会社の社員たちの監修の下、初心者目線でわからなかったことを記事にまとめ、発信している。最近はお気に入りのモデルを手に入れ、自分が配信活動することを妄想するのが趣味。
夢乃ほのか
編集
ちょっぴり大人な社会人アイドルVtuber。Vtuberとしての活動の傍ら、「バーチャル社員」としてluco株式会社に勤務しており、二足のわらじでバーチャル生活をエンジョイ中。これまでのオタク人生を生かしたオタク特化の雑談配信が人気。「最推しじゃなくていい。あなたの忘れない人にしてくれませんか?」