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【超初心者向け】VTuberを3Dで始めたい人必見!Live2Dと3Dの違いやモーションキャプチャ方法を徹底解説

藍波

以前スコマガでは、一般的なVTuberの始め方の流れを初心者向けに解説しました。

【超初心者向け】VTuberの始め方徹底解説!モデル入手・機材選び・デザイン依頼・配信設定の予算と流れとは?

この記事では、以前の記事では紹介しきれなかった「3D」のモデルとモーションキャプチャについて解説していきます。

Live2Dと3Dの違い

VTuberの使用するモデルには一般的に「Live2D」と「3D」の二つの種類があり、以下が主な特徴です。

  • Live2D:大半のVTuberが使用している、動く2Dデータのことです。表情を豊かにつけられることが特徴です。
  • 3D:一部のVTuberが使用している、動く3Dデータのことです。全身が自由に動く代わりに、表情が乏しくなってしまう傾向にあります。

また、モデルが3Dだと、3Dの部屋を利用し、空間を自由に使った演出を行うこともできます。代表的なものには、VRoomという3D配信部屋アプリを使用し、歌を配信する、というものがあります。

説明用画像1

3Dモデルを入手する方法

3Dモデルを入手する方法は主に「新しいキャラクター作成を依頼する」「新しいキャラクターを自作する」「既存のキャラクターを購入する(汎用モデル)」の3つです。

説明用画像2

新しいキャラクター作成を依頼する

予算:10〜30万円+5〜150万円

イラストレーターとLive3Dモデラーを自ら探し、自分だけの新しいキャラクターの作成をする方法です。そのためには、以下の2つのステップを踏む必要があります。

<ステップ1>イラストレーターを探し、イラストを依頼する(予算:10〜30万円)

自分の理想のキャラを描いてくれそうなイラストレーターを探し、「3D用のキャラクターデザイン」を依頼しましょう。キャラクターデザインの3面図と、必要に応じてキービジュアル(KV)を描いてもらいましょう。

おすすめは色々なイラストレーターの過去の作品を参照しやすいTwitterで探すことですが、ココナラやSKIMAで探すこともできます。

<ステップ2>イラストを3Dモデリングする(予算:5〜150万円)

ステップ1で完成したイラストを3Dモデリングで動かしてもらいます。3Dの特性上、求めるクオリティに応じて費用が大きく変わります。

髪型や服装に特別な奇抜な装飾がなく、なるべく費用を抑えたい場合、VRoidというツールを用いた手法でモデリングが可能となり、ココナラで5〜20万円で依頼できます。衣装の装飾があったり細かい動きのこだわりがあったりする場合、一からモデリングしてもらう必要があるので、Twitter・ココナラ・SKIMAで3Dモデラーを探し、80〜150万円で依頼できます。

※ ステップ1でイラストレーターに依頼する際、同時にステップ2に入り、イラスト納期に合わせて3Dモデラーのスケジュールを確保しておくとスムーズです。

新しいキャラクターを自作する

「新しいキャラクター作成を依頼する」で紹介したVRoidというツールを用いて、自分でオリジナル3Dモデルをつくることもできます。制作経験がある人に依頼するのも良いですが、ゲーム内のキャラメイクのように簡単にオリジナル3Dモデルがをつくることができるサービスなので、自作する人も一定数います。

既存のキャラクターを購入する(汎用モデル)

予算:数千円~数万円

販売サイトで既存のキャラクターを購入する方法です。おすすめはboothというサイトで購入することです。「新しいキャラクター作成を依頼する」時とは異なり、モデリング済みものを購入することができるので、ステップを省略することができます。

購入をする場合は汎用モデルを購入することになるので、他の人と同じキャラクターを使用することになる可能性があります。ただ、販売者の定めた規約次第では、テクスチャを塗り替え、オリジナリティを出すことも可能です。

※ Live3Dモデルは、VTuber活動のためよりも、VRChatというゲーム内で使用するために販売されている場合が多いものです。Live2Dよりも費用を抑えて購入することも可能ですが、VTuberでの使用が可能か、説明をよく読みましょう。UnitiyPackageではなく「VRMが入っているもの」を購入しましょう。

モーションの映し方を選ぶ

モーションをキャプチャするカメラと、それをモデルに反映するソフトを入れる必要があります。

3Dの場合、モーションをモデルに映すために利用できるソフトは複数あります。例えば、Luppet(買い切り5000円)、3tene(無料、企業が使用)、VMagicMirror(買い切り2500円、手のトラッキングが得意)、Wakaru ver. beta(無料、iPhone使用不可)、VSeeFace(無料、操作が難しいが性能が良い)、などがあります。

どのソフトを使用する際も、カメラの選び方は、「顔だけ動かしたい」「手を含めた上半身を動かしたい」「全身を動かしたい(自宅・スタジオ)」という目的毎に異なります。事前にソフトが対応しているカメラを確認した上で、目的に合わせてカメラを選びましょう。

顔だけ動かしたい

PC内蔵カメラとiPhone、いずれでも可能ですが、おすすめはFace IDに対応している機種のiPhoneです。

Face ID対応デバイス:Face ID に対応している iPhone と iPad のモデル - Apple サポート (日本)

手を含めた上半身を動かしたい

おすすめは、iPhoneで顔を撮影しつつ、LeapMotionを首にかけて手を撮影する方法です。PC内蔵カメラでも代用可能です。

全身を動かしたい(自宅)

自宅で行いたい場合、スマホとmocopiを使用し収録することが可能です。この方法では体の部位の位置関係のみを取得しているため、立ち位置を移動することができません。

また、VR系の機材を使うことも可能です。Oculus Quest 2と併せてトラッカー(HaritoraXやmocopiなど)を使用する方法や、HTC viveを使用する方法があります。

全身を動かしたい(スタジオ)

スタジオで収録することも可能です。例えば、業界の中でも実績があり、キズナアイも生み出したLive cartoonの運営するスタジオは、38000円/時間(3時間パックは68400円)で利用することができます。

▼Live cartoonのスタジオ利用方法に関する記事はこちら▼

憧れの3Dデビューもこれで安心!Live cartoon社長の辻さん(cortさん)に聞く、モーションキャプチャースタジオと自宅3Dの違い、そしてVTuberがスタジオを利用する流れと注意点を徹底解説 | 配信方法 | スコマガ

スタジオで収録する利点として、とても綺麗な動きを表現することができることはもちろん、準備やデータ処理について、スタッフに親身に相談に乗ってもらえることが挙げられます。

まとめ

これまで、3Dのモデルとモーションキャプチャについて解説してきました。

それぞれの工程をしっかり理解し、こだわりと予算に応じて使用する方法を決定しましょう。

モデルを入手し、映し方を選んだ後の手順は、以前解説した「VTuberの始め方〜全体の流れ編〜」の②-2以降と同じになります。ぜひ併せてチェックしてみてください!

【超初心者向け】VTuberの始め方徹底解説!モデル入手・機材選び・デザイン依頼・配信設定の予算と流れとは?

この記事に関わった人

藍波

藍波

執筆

VTuber知識ゼロの学生ライター。VTuber業界に精通しているluco株式会社の社員たちの監修の下、初心者目線でわからなかったことを記事にまとめ、発信している。最近はお気に入りのモデルを手に入れ、自分が配信活動することを妄想するのが趣味。

海月シェル

海月シェル

画像協力

作詞・作曲・歌って踊れる人魚の歌姫Vtuberとして、オリジナル曲や歌を中心に活動。「Vtuber一問一答自己紹介」の作者。水族館とコラボ、ゲームやアニメの主題歌を歌うのが夢。

夢乃ほのか

夢乃ほのか

編集・画像デザイン

ちょっぴり大人な社会人アイドルVtuber。Vtuberとしての活動の傍ら、「バーチャル社員」としてluco株式会社に勤務しており、二足のわらじでバーチャル生活をエンジョイ中。これまでのオタク人生を生かしたオタク特化の雑談配信が人気。「最推しじゃなくていい。あなたの忘れない人にしてくれませんか?」

鯨野アイカ

鯨野アイカ

編集

VTuberでもあり、株式会社lucoスタッフでもある鯨野アイカ。VTuber活動を通して得た経験を活かして、lucoから生まれた素晴らしいサービスを世の中に広げている。「配信でもlucoの仕事でもたくさんの方を笑顔にしていきたいです!」

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