VTuber文化
【モノリス法律事務所】VTuberが弁護士に相談するとき知っておきたいこととは?相談するときの判断基準や流れ、用意しておくべき証拠について【前編】
ものりす君
VTuberとして活動していると、さまざまなトラブルに直面する可能性があります。そのような際、弁護士に相談してみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ネット上のトラブルやインフルエンサーのマネジメントなどに関して豊富な経験をもつモノリス法律事務所のものりす君に、弁護士に相談するまでの基本について、お話を伺いました!
相談するかどうか迷ったとき
Q1. まず、弁護士に相談していいのは、どのような時ですか?トラブルの規模が小さいと、相談するのがご迷惑になってしまうのではないかと思って、なかなか踏み出せません…。
A1. 相談するのが迷惑に…なんてことはありません!
困ったことがあったらいつでも相談してほしいし、トラブルの規模の大きさは気にしなくても大丈夫!でも、弁護士にも専門分野があるから、今までどんな事件を解決していてどんな分野に強い事務所なのか、インターネットで事前に調べておくとミスマッチが防げていいかもしれないね。
相談するかどうか迷ったときの一つの判断基準としては、被害の大きさ(裁判等で最終的に相手側から受け取る金額)と、弁護士費用を比較してみる、というのもアリだと思うよ!
とはいえ、弁護士に依頼したらどれくらいの金額が受け取れるか、なんていうのはなかなかわからないよね。だから、相談したいけどどうしようかな?って迷ったら、まずはお問合せしてみてね。モノリス法律事務所では、最初のミーティングは原則無料だし、そこで説明を聞いてから「じゃあ、やめます」っていうのももちろんアリだからね。
例えば、VTuberさんたちにとっては、SNSでの誹謗中傷ってすごく深刻な問題になることもあるよね?とにかく、それを早く消してほしい!っていうときもあると思うんだ。相談を迷っている間に、プラットフォーム側のログが消えてしまって投稿者の特定ができなくなっちゃうこともあるんだよ。だから、まずは早めに問い合わせて、このケースならこのくらいの時間がかかって、費用はこれくらいで、って見積もりを聞いてから、正式に依頼(契約)するかどうかを決めても大丈夫だよ。
相談する流れについて
Q2. モノリス法律事務所に相談したい場合、相談の流れを教えてください!
A2. 簡単にまとめると、お問合せいただいたら、まずはミーティングをして詳しいお話をお聞きして、料金も含めて契約について打ち合わせをして、それから正式に契約っていうのがご相談の最初の流れだよ。
お問い合わせの方法として、初めてのご相談の場合は、モノリス法律事務所のサイトにあるお問い合わせフォームをご案内するけど、そのあとのやりとりは、ご希望の連絡手段(CW、Slack、メール、Discord、Teams、GoogleMeet、LINE WORKS、Facebookメッセンジャー等)を聞いて、なるべくやりとりがしやすいようにしているよ。
まず、ミーティングをして依頼内容について詳しくお聞きします。このミーティングは、だいたい1時間ぐらいかな。基本的に無料だけど、事案によっては相談料がかかることもあるから、まずはお問合せしてみてね。最近は、オンラインでのミーティングがほとんどだよ。
ミーティングで詳しくお話を聞いた結果、継続的なご依頼になる場合は、「タイムチャージ制」(単価×時間)になることもあるんだ。しっかりヒアリングをしてから、どのくらいの時間やお金がかかるかについてもご説明するから、安心してね。モノリスのサイトでは、『取扱分野一覧』のそれぞれの分野のページに「料金体系」を載せているから、ぜひ参考にしてみてね!
かかる時間や費用は、ご相談の内容によって全然違ってくるから一概には言いにくいんだ。場合によっては、お話を聞いてから見積もりまでにリサーチが必要になったりして、時間がかかることもあるんだ。もし、お手元に関係する資料なんかがあれば、前もって送ってもらえると最初のミーティングがスムーズにできて助かります…!
残しておくべき証拠について
Q3. トラブルに巻き込まれた時、証拠として持っておくべきものはありますか?SNS上でのトラブルの場合、スクリーンショットを取っておくべきだと聞いたことがあります。
A3. トラブル解決の選択肢には裁判や交渉等いろいろあるけど、どの方法を選ぶとしても証拠を多く持っていて不利になることはないよ!裁判になったときのことを念頭において、裁判で重視される「客観的証拠」が消されてしまう・なくなってしまう前に、より多くの証拠を保存しておくことが大事!!
客観的証拠とは?
客観的証拠っていうのは、例えばSNSで誹謗中傷された場合であれば、投稿のスクショのほかにも、添付されている画像や、URLが貼られているときはリンク先のページの内容なんかも証拠として保存しておこう!添付された画像やリンク先の情報全体で誹謗中傷されていたことの証拠になるかもしれないからね。
それから、ハンドルネームで誹謗中傷された場合には、誹謗中傷されたのが自分であることが客観的にわかるように、『この組織でこのハンドルネームを使っているのは一人だけ』ということがわかる証拠もあるといいね。例えば、投稿当時の所属者一覧みたいなページがあれば、それも印刷しておけば、当時このハンドルネームを使っていたのは自分一人だった(=誹謗中傷されたのは自分)っていう主張ができるよ。
ネット以外だと、例えば契約関係のトラブルの場合には、契約書は証拠として超重要!
契約書を作っていないことも多いけど、証拠が何もないと裁判で「真偽不明」と判断されて裁判を起こした側の不利になってしまうこともあるんだ。だから、契約書がないときでも、メールや録音・領収書等の状況がわかる証拠はできるだけ多くあった方がいいっていうことを覚えておいてね。
証拠を残すときに大事なこと
SNS上のトラブルで証拠を残すときに大事なことは、投稿された年月日がわかるようにすること!
スクリーンショットだと何月何日のものかわからなかったり、SNSだと投稿日が「1時間前」みたいに表示されて、何月何日何時のものかわからないことがあったりするから、印刷日が記載されたPDFで用意するのがベストかな。もちろん、ぼくたちモノリス側で収集できるものは迅速に証拠を保全するようにしているから、証拠の残し方がわからなくても安心して相談してね。
相手にメッセージを取り消されてしまったり、アカウントを消されてしまったりしたときも、スクリーンショット等の証拠があれば投稿者を特定することが可能になることがあるんだ。もしスクリーンショット等がなくても、粘り強く調べればプロバイダログを開示してもらうことができるかもしれないから、諦めないで…!
モノリスはそういうことが得意な、ネットに強い事務所なんだ!!(えっへん)
ものりす君からのメッセージ
「モノリス法律事務所は、ネット上のトラブルやインフルエンサーのマネジメントなどに豊富な経験をもつ法律事務所なんだ!VTuber活動をしていると、気になる著作権などの問題や、思ってもみなかった誹謗中傷や炎上などのトラブルに巻き込まれることもめずらしくないよね。困ったときには、まずは気軽に相談してみてね!
モノリス法律事務所では、多くのVTuberが所属する大手事務所さんから、個人でVTuber活動を頑張っている方まで、さまざまなご依頼を承っています。一人で悩まずに、弁護士と一緒に解決していきましょう!」
まとめ
今回の記事では、モノリス法律事務所のものりす君に、弁護士に相談するかどうか迷ったときに知っておきたいことについて聞いてみました。
相談したいときは、関連する証拠や資料を自分なりに集めることももちろん大切ですが、まずは迷わずに問い合わせることで、その後の対応をプロと一緒に考えていくことができるとわかりました。迷ったときは、ぜひこの記事を参考に相談してみてください!
ものりす君への相談シリーズは、今後【中編】【後編】に続く予定です。お楽しみに!
この記事に関わった人
藍波
編集
VTuber知識ゼロの学生ライター。VTuber業界に精通しているluco株式会社の社員たちの監修の下、初心者目線でわからなかったことを記事にまとめ、発信している。最近はお気に入りのモデルを手に入れ、自分が配信活動することを妄想するのが趣味。
夢乃ほのか
編集
ちょっぴり大人な社会人アイドルVtuber。Vtuberとしての活動の傍ら、「バーチャル社員」としてluco株式会社に勤務しており、二足のわらじでバーチャル生活をエンジョイ中。これまでのオタク人生を生かしたオタク特化の雑談配信が人気。「最推しじゃなくていい。あなたの忘れない人にしてくれませんか?」