依頼
【超初心者向け】VTuberを始めるために必要な依頼内容を徹底解説!モデル・ロゴ・配信背景・歌ってみた関連の依頼をする時に気を付けるべきポイントとは?
藍波
以前スコマガでは、一般的なVTuberの始め方の流れを初心者向けに解説しました。
【超初心者向け】VTuberの始め方徹底解説!モデル入手・機材選び・デザイン依頼・配信設定の予算と流れとは?
VTuberとして活動するにあたって、さまざまなことを依頼する必要があります。もちろん、既存のものを購入するという手もあるので、どちらの方が良いかを悩んでいる方は、前の記事を読んでみてください!
この記事では、以前紹介しきれなかった依頼内容の詳細について解説していきます!
依頼の基本
どの種類の依頼でも、基本的には以下の項目を明確にする必要があります。
- 品目(例:イラスト、ロゴ)
- 用途(例:YouTubeでの配信活動、HP記載、グッズ制作)
- 範囲(例:色を変えての使用、R18系・政治系配信への使用)
- 納期
- 予算
これらの項目に加えて、依頼するものに応じて希望を追加していく必要があります。
依頼をする前に、どのようなコンセプトで、どのような目的を持ってVTuber活動をしていきたいか、自分の中に明確にしておくと、依頼がスムーズになります。
自分で決められる範囲の部分に関しては明確に希望を伝えた上で、決められない部分は依頼先のプロにおまかせする気持ちで依頼をしましょう。事前に作例をたくさん調べ、自分自身の好みの作風の方にお願いすると、納得のいくものができやすくなります。
また、活動を続けていく中で、依頼は一度きりではない場合が多くあります。例えば、新衣装をつくりたい時、世界観の保持やデータの引き継ぎなどの観点から、元の衣装を描いたイラストレーターに改めて頼むのが一般的です。
そのため、依頼先とは、長く関係性を続けられるようなコミュニケーションを心がけましょう。フィードバックをする際、修正してほしいポイントを相手を傷つけない範囲で的確に伝えること、図や絵を駆使することで具体的なイメージを伝え、丁寧にやり取りすること、こまめに感謝の気持ちを伝えること、など、常識的なことではありますが、気をつけると良いでしょう。
① モデルの依頼
依頼媒体:Twitter・ココナラ・SKIMA・nizima
新しいキャラクター作成を依頼する場合、イラストレーターとモデラー(同じ人が両方担当してくれる場合もあり)と連絡を取る必要があります。一般的にはイラストレーターに”立ち絵”と”キービジュアル”を描いてもらい、モデラーに動きを加えてもらいます。
キャラ設定を伝える上で、以下の項目を用意しておくと良いでしょう。
- 名前
- 性格/特技
- 性別/年齢
- 身長/体型
- 髪の色/長さ
- 目の色/形
- 服の色/形
- 必ず入れたいモチーフ(例:動物、植物)
- 表情差分(例:笑い、泣き、あざ笑い、呆れ、照れ、喜び)
- 参考資料(例:既存キャラクター画像、自分で描いた絵)
依頼先が決定した後、イラストのラフができた段階で、方向性のすり合わせをすることが望ましいです。
デザインに関しては、複数の候補を提示してもらったり、キャラデザインを解説してもらったりしながら、希望があれば修正点を提示して進めていく場合もあります。
② ロゴの依頼
ロゴを依頼するにあたって、キャラクターデザインと相性が良くなるよう注意しながら、以下の項目を用意しておくと良いでしょう。モーションが欲しい場合は、それができる人に依頼をする必要があります。
- 入れたい文字(例:漢字、ローマ字、漢字とローマ字両方)
- 入れたい色(1〜3色)
- 入れたいモチーフ
- 希望フォント(例:かわいい系、かっこいい系、具体的なフォント名)
- 形の指定
- 参考資料(例:既存ロゴ画像、自分で描いたロゴ)
依頼先が決定した後、フォントの候補やラフができた段階で、方向性のすり合わせをすることが望ましいです。
③ 配信背景の依頼
配信背景を依頼するにあたって、キャラクターデザインと相性が良くなるよう注意しながら、以下の項目の中から自分が必要なものを選んでおくと良いでしょう。それぞれの配置や形の希望や、参考資料がある場合は、条件と同時に伝えましょう。
■画面の種類
- 雑談
- ゲーム
- 歌
- コラボ用
- その他企画
■必要な要素
- コメント欄
- ハッシュタグ欄
- Twitter ID欄
- タイトル欄
- 自由入力欄(例:1行、小さいスペース、スクロールテキスト)
- 名前欄
- ロゴ
- ”LIVE”の文字
- 時計欄
- その他
その他、デザインを依頼する機会として、アイコン、ヘッダー、サムネイル(定期配信用・特別用)などがありますが、提示する項目は大きく変わりません。予算に応じて、世界観を意識しながら依頼しましょう。もちろん、簡単なものは自作で問題ありません。
④歌ってみた関連の依頼
依頼媒体:Twitter・ココナラ
定番企画「歌ってみた」をするにあたって、必要な工程は主に4つあります。それと共に、依頼が必要な状況が発生します。
④-1 音源を入手する
ネット上からカラオケ音源を借りることもできますが、こだわりがある場合や、歌いたい曲のカラオケ音源がない場合、一から音源制作を依頼する必要があります。特にネット上から引っ張ってくる場合、制作者のYouTubeの概要欄やプロフィール欄をよく確認して、本当に使用していい音源か確認するようにしましょう。
④-2 録音をする
録音は、家とスタジオ、どちらですることも可能です。録音された音源の質が悪いとMIXができないこともあるので、予算があって慣れていない場合は、録音環境が揃っているスタジオで録った方が質の良いものができます。もちろん、宅録は時間の制限がないというメリットもあるので、自分に合うやり方を見つけてみましょう。
スタジオは「歌ってみた スタジオ」などで検索すると探すことができます。ディレクションをしてくれるスタッフがいるスタジオもあるので、活用してみましょう。
④-3 MIXをする
カラオケ音源と録音した歌声を合わせる作業です。MIXを得意としている人に依頼しましょう。
④-4 動画をつける
イラストやテキストを音源に合うように動かして動画を作成した後、その動画と音源を合わせてもらう作業が必要です。そのために、動画作成が可能なイラストレーターを探すと良いでしょう。
この記事では「映像をつける」を最後の項目に持ってきていますが、録音と並行して進めることになる場合が多いです。音に合わせた映像をつくってもらうためにも、音源の修正状況などは逐一報告しましょう。s
依頼する際の注意点
これまで紹介してきた依頼は、個人間のやり取りが主となってきます。そのため、「依頼の基本」章でも紹介した、「用途」「範囲」「納期」に関しては、特に事前に念入りに打ち合わせすることで、お互い快適に取引をすることができます。
特に、予算を低めに設定している場合、条件の指定が多い傾向にあります。よく確認した上で、いただいたものを使用しましょう。
用途に関する注意点
特に問題となりがちなのが、イラストをグッズ制作に使用して良いか否かです。YouTubeでの配信活動以外に使用する予定の場合は、事前に許可を取りましょう。
範囲に関する注意点
特に問題となりがちなのが、イラストの一部を変えて使用して良いか否かです。VTube Studioでも色が手軽に変えられる機能が近年実装されましたが、イラストの一部を変えることで、表現できる感情の幅を広げることもできます。しかし、元のイラストを改変することを不快に感じるイラストレーターもいるので、そのように使用したい場合は、事前に許可を取りましょう。
また、R18系や政治系の発言をする配信を行う際も気をつけなければいけません。自らのイラストを特定のジャンルや思想と結び付けられることを不快に感じるイラストレーターもいるので、そのような活動をする予定の場合は、事前に許可を取りましょう。
納期に関する注意点
依頼先が個人で仕事をしている場合は特に、相手の事情によって、納期までに間に合わせることができなくなったり、制作そのものができなくなってしまう場合もあります。事前に納期や入金のタイミング、何か問題が発生した時の対応などに関して、打ち合わせを行いましょう。
この記事で紹介したココナラやSKIMAは、サービス内で依頼先とのやり取りが残るので、トラブルを避けやすいです。依頼が完了しなかった場合は、返金対応がある場合もあります。
それに対して、証拠を残しにくいTwitterでのやり取りは、トラブルが発生しやすいです。ただ、やり取りが気軽にできて、手数料がかからないTwitterを希望する人も少なくありません。心配であれば重要事項はメールに残しておくなどして、トラブル発生には十分気をつけましょう。
まとめ
ここまで、さまざまな依頼に関する内容や注意点を解説してきました。
一人ですべてをできる人の方が稀なので、ほとんどの人はVTuberとして活動していく中で、誰かに仕事を依頼をすることが必須となってきます。依頼先と良好なコミュニケーションを心がけることで、よりクオリティの高いVTuber活動をすることができること間違いなしです。
この記事を参考に、ぜひ依頼をしてみてください!
この記事に関わった人
藍波
執筆
VTuber知識ゼロの学生ライター。VTuber業界に精通しているluco株式会社の社員たちの監修の下、初心者目線でわからなかったことを記事にまとめ、発信している。最近はお気に入りのモデルを手に入れ、自分が配信活動することを妄想するのが趣味。
夢乃ほのか
編集・画像デザイン
ちょっぴり大人な社会人アイドルVtuber。Vtuberとしての活動の傍ら、「バーチャル社員」としてluco株式会社に勤務しており、二足のわらじでバーチャル生活をエンジョイ中。これまでのオタク人生を生かしたオタク特化の雑談配信が人気。「最推しじゃなくていい。あなたの忘れない人にしてくれませんか?」
鯨野アイカ
編集
VTuberでもあり、株式会社lucoスタッフでもある鯨野アイカ。VTuber活動を通して得た経験を活かして、lucoから生まれた素晴らしいサービスを世の中に広げている。「配信でもlucoの仕事でもたくさんの方を笑顔にしていきたいです!」